ニュースの小ネタ 第1回

あれっ!日本の立場が微妙???

最近、北京オリンピックのことやロシアがウクライナに侵攻するんじゃないか?
中国が台湾を攻める?など国際情勢が何かざわざわしています。
日本は最終的に米国が守ってくれるから大丈夫だし、安心していられると思っていますが、何か雰囲気が変わってきたようです。
衆議院選挙(10月31日投票)の後、第2次岸田内閣が発足したわけですがその直後より日本の外務省を通じて岸田首相の訪米の日程が探られてきました。
日本の首相は、就任2か月後くらいには訪米し米国大統領との会談をするのが通例です。
コロナ騒ぎの間にも菅首相は2度訪米しておりコロナとは関係なく外交日程がこなされています。(安部首相の時には就任前のトランプ大統領と会見、フライング騒ぎになった。)
ところが就任3か月過ぎた現在でも岸田首相の訪米の見込みは立っていません。
政治日程からちょっと遅くなっているだけならいいのですが実際には、露払いとなる外相の訪米のめども立っておらず1月17日からは日本の通常国会が開かれますので常識的に当面首相が訪米するのは無理です。
となるとかなり異例のこととなります。また12月に米国に日本側から打診した際にコロナ対策を理由に延期をされたと聞きます。菅首相の時には大丈夫で今はダメ?不思議です。
そしてもっと不思議なことがあります。
1月7日に予定されていた2+2(外相、防衛相同士の会議)が米国側よりネット会議に変更されました。理由はコロナ対策とのことで米国側からの申し出です。
ところが1月13日には日米韓の防衛担当者(日本からは岸防衛大臣が参加)の会議は、ハワイで対面で行われるのです。

あれっ?2+2がダメで日米韓はOKっておかしくありません?
今、外交筋ではこの米国の送ってきたシグナルを青くなって分析しています。
米国の中国に対する経済制裁法案がどんどん過激になる中、ジェノサイド非難決議ができずタイミングが、などと言ってる日本を見て米国はどのように思っているのでしょう?
また親中と言われる閣僚の情報を米国が知らないわけもなく、その閣僚の米国への入国を拒否しているのだとしたら、、、
沖縄の離島に米軍と自衛隊が基地を作る極秘計画が共同通信にリークされたことも考え合わせると米国が特定の日本の政治家に対し不信感を持っていると判断できそうです。
最悪のケースは、アフガン撤退の際に米国大統領が言った「自分の国を守る気のない政府のために米兵の命はかけられない。」の意味を日本は考えなくてはいけない時期に来ているかもしれません。
今、日本は米国に対して明確なシグナルを返す必要があろうと思います。
シグナルを返す前に何らかの予期せぬアクションを起こす国があれば日本にとっては大きな痛みを味わうことになります。

 

(初出/未来の会メルマガ 第1号 令和3年12月29日)

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