コラム 【COLABO問題をご存じだろうか。】

【COLABO問題をご存じだろうか。】

大手メディアがほとんど扱わないCOLABOと云う一般社団法人を発端とする、公金を不正に取得したのではないかと疑惑を持たれている事案があります。

昨年よりWEBを中心に、自称富裕層の一般男性、暇空茜氏がアニメ作品に対する偏見、またそれを制作した作者に対する侮辱行為に対し義憤にかられ、自ら一方的に主張する正しさのみによって他者を排斥する行為に対し、その行為者COLABOの調査を開始しその過程で不正と思われる金銭の流れ、違法行為等が発覚するにいたりました。
現在は、東京都に対する住民監査請求が通り、東京都の福祉局に再監査の命令が下り2月28日に東京都の再監査の結果待ちの状態です。
通常であれば、都の予算執行に関しずさんな管理が行われ使途不明な金銭があり、それを見過ごした担当部局の管理者の監督責任が問われ終わるところでありますが、今回は暇空茜氏の調査で非常に大きな構造的な不正の端緒になっている可能性が極めて高く、厚労省、地方行政また赤い羽根等に代表される多くの慈善事業を行う団体までが巻き込まれていくことが予想されています。
すでに赤い羽根については、違法までは行かないにせよ明らかな脱法行為(社会福祉法122条)を行うための便宜上、別法人を通したう回路によって資金提供が行われていることや、節税の為のマネーロンダリングを疑わせる寄付行為と助成金交付が同一法人に対し行われていることが発覚しています。
一つ一つの事案は、公金の不正使用、ルーズな役所の管理、脱法行為の補助など、もちろん大きな問題でありますが、この一連の事案が指し示す本質的な問題は、国の基盤すら揺るがしかねないより大きな問題提起になっています。
もし特定の目的(民主主義の打倒や国家転覆等)をもって法律を作り、法律を根拠として国家財政から金を奪取し目的を達しようとするグループなり活動を行う集団があるとしたら、恐ろしいことではないでしょうか。
陰謀論をいうわけではありませんが、今回の暇空茜氏が暴いた事案はおそらく個々の金銭欲で動いているであろうし、統制のとれた組織的な行動ではないとは思いますが複数の集団の目的が合成され非常に大きな仕組みと動きになってしまったと分析しています。
そしてこの問題が深刻なのは、10年以上前から準備され今まさに結実しようとしたところで発覚したことです。
そして仮に暇空茜氏が告発せず、当該事案が発覚しなかった場合に起きていたであろうことは、昨年成立した困難女性支援法を法的根拠とした各地で不正行為を行っていた団体を中心とした予算処置の独占、利権化が行われていたことが確実です。
なぜなら不作為と願いたいですが、厚労省の局長通達によりこの予算処置を受ける対象者を、今回不正を行ったとみられる団体とそれらの団体に関係する団体に限定することを、各都道府県の行政に対し通達を出しているからです。

私は決して困難を抱える女性に対し支援しなくていいと云ってるわけではなく現実の施策として方法論を間違えてると云っているのです。
日本では暴力装置を背景としたえせ同和問題や総会屋等、あたかも社会正義を背景とするように見せた社会運動がありました。これらの運動は、暴力が背景にあったことから現在では法律によって規制が進んでいます。
それでもこれらの運動を排除するために長い年月を要してきました。
排除するまでには多くの政府予算、企業等からの金銭授受がありました。
もし暇空茜氏がこの事案を調査することなく見過ごされ、施策として進むことがあれば、これから先多くの税金が無駄に浪費され、本来の目的であったはずの弱い立場の人々に対する支援が行われなくなっていたことでしょう。
本来の支援を行うためにも絶対に仕組みの見直しをし、良からぬ参加者を排除しなくてはなりません。
そのためには非常に簡単な方法があります。
どんぶり勘定を認めないで監査をしっかりすればいいだけなのです。
補助金交付の際に行われる予算執行報告を帳票添付にすればいいだけです。
是非とも活動報告の見直しをして一日も早く支援の必要な人に支援を届けてほしいものです。

令和5年1月16日執筆

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