安倍元首相が暗殺されて早くも1週間が過ぎた。
今日本では、“モリカケ”・“桜”の容疑者であり悪徳政治家の代表である安倍晋三と云う政治家に対する海外での評価があまりに高いことにマスゴミが発狂して、なんとか貶めようと必死に盛大なキャンペーンを催しており無知な視聴者に訴え続けている。
暗殺直後のAC広告の多さに気付いた諸兄もあると思うが、画面にあまり見苦しい映像があるとスポンサーは自社の広告放送を自粛の名の元に控えるが、その自粛によって急遽差し替えられる広告がAC広告であることをご存じであろうか。
東北の震災の時にも非常に多くAC広告が流れた時期があった。
考えればすぐにわかることで人の不幸、今回は暗殺、つまりは人が銃で撃たれ死んでいく様を繰り返し視聴率のために必死で流し視聴率が取れたと喜ぶバカに大金を出して、CMを流すことがスポンサーとして自社のイメージアップにつながると思うのだろうか。
人の好奇心に訴えることで視聴率に繋がることはわからんでもないが極端な話、暗殺場面の後にケチャップのCMが出てきたら私ならそのケチャップをしばらくは使わないだろうと思う。
そのような普通の人の感覚がわからなくなっている最近のTVが気の毒に思えてくる。
報道として事実を伝えることの重要性は十分理解できるが、ことさらに残酷な場面を普通の人が求めているわけではないこともわからなくなっているのだと思うと、暗澹とした気持ちになる。
その一方で自主規制などと称して暴力描写を規制してみたりする感覚はご立派としか言いようがない。
そこで某TV局が出してきたネタが統一教会ネタである。
ついこの間の選挙で国民の信任が得られなかった“人の気持ちのわからない自称ジャーナリスト”(こいつはホントにクズ、拉致問題でも問題を起こしている。)が画面に出てきて、ただでさえ不愉快なクズが浅い聞きかじりを披瀝しスタジオが感心するという茶番を見せている。
今、マスゴミは何とか統一教会と安倍晋三を結び付けたいのだろうが無理筋であり、無駄な努力であることを書き記す。
そもそも統一教会は文鮮明が起こした世界基督教統一神霊協会が母体であり、1945年ごろ啓示を受け発足されたとする団体で、第2次世界大戦から朝鮮戦争が起きたころに勃興したと云っていい。
この宗教団体はキリスト教系団体であり、おりしも東西冷戦の真っただ中、最前線にあった韓国で勃興した宗教団体であることがポイントである。
当時のアジア情勢は朝鮮半島、ベトナム、ラオス、カンボジアと云った東アジアにおいて共産・社会主義のドミノ現象(各国が次々、共産化あるいは社会主義化する現象)を西側(特にアメリカ)が非常に警戒していた時期であり、日本はアメリカの統治下にあり最前線の韓国、補給基地であり不沈空母と云われていた日本が東西冷戦における最前線であった。
マッカーサーが朝鮮半島に連合軍として出兵した朝鮮戦争後、東西冷戦は激化しその後のベトナム戦争、キューバ危機などに繋がってゆく時期にあった。
その時期、日本の首相は岸信介であり安倍晋三の祖父にあたる。
そのような時代背景があった時期、東側はコミンテルンと云われる組織を使い大衆先導を行い、その運動にアメリカの中枢も侵されていた。
今で云うサイレントインベージョンである。
日本においては60年安保、70年安保、ベトナム反戦運動(べ平和連)、全共闘など学生運動を後押しするとともに国労、動労と云った労働運動を推し進めていた。
アメリカも政府中枢までもが影響を受けていたことが、後の公文書公開により公式記録として残っている。
アメリカはそれ等の運動に対しいわゆるレッド・パージ(政府内外の共産主義者、スパイのあぶり出し)を徹底して行った。(無実の罪で多数の人が社会的に葬り去られた。)
西側は東側の浸透工作に対抗するために、資本主義と親和性の高いプロテスタント系キリスト教教団による宗教をバックにした組織を作ることを考え、当時新興の宗教団体、文鮮明の率いる統一教会を利用することにした。
統一教会は最前線の韓国にあり、アメリカ政府にとって都合の良い団体であったことは容易に想像できる。
後に統一教会を母体としてより政治的な活動を目的とする勝共連合が派生することとなる。
従って当時は、アメリカ政府、韓国政府、日本政府が人材、資金のバックアップを勝共連合に対し行っていたことは公然の秘密であった。
東側に対抗するために作られた組織であるが故に、アメリカ主導で日本の政府与党に対しても様々な働きかけがあったことは当然のことであった。
私の知る限りでは70年代後半から90年代までの間(ソ連崩壊まで)は与党政権に対する秘書の派遣、選挙協力等、非常に大きなバックアップを行っていたことは与党内にいればごく当たり前のことであった。
ここで勘違いしないで欲しいのは、あくまで東西冷戦の間にあったことであり、共産・社会主義に対抗するための処置であり、もう20数年前には事実上終わっている話である。
今でも細々日韓トンネルの問題をやっている団体があるにはあるが、団体も分裂し事実上、活動休止していると云っていい。
統一教会そのものは現在も名前を変え存続しているようであるが、今回の安倍晋三氏との関わりを取りざたして騒ぐような問題ではないことは明らかである。
統一教会の社会的問題点と安倍元首相の政治活動は全く関係ないものであり、相変わらずバカは「関係ないことを証明しろ!」と騒ぐのだろうが、関係ないことを証明するのは、「悪魔の証明」であり無理筋である。
むしろ、関係があるのなら、それを証明するのが訴える側の仕事だろうがバカが、と思う次第である。
令和4年7月18日執筆