経済はどっちにいくのか(上)

【ちょっと経済の話】(コラム#16)

最近、為替や株価について何人かの方に質問を受けたので書いてみます。

先日、5月9日の異業種交流会の後、地下の喫茶店でたまたま為替の動きについて尋ねられたことがあり、回答いたしました。
その時点において円は対ドルで130円に届くか届かないところでありました。
質問は、今後145円までレートが上がる噂があるがどのように思うか、とのことでした。
私の答えは、当面の間、円安の傾向は続きますが135円のところで相当の抵抗があり140円を抜けるには時間がかかると思うという答えをしました。
今のところ相場観に間違いがないようです。

6月の米国FRBが利上げ0.075%を行いかなり円安に振れたようですが、136円を見て一旦落ち着いています。

実は裏側では債券市場においてファンドと日銀はかなりの戦いをやっています。
日銀の買いオペは兆円単位になっています。
日米の金利差がかなり広がっているので、今後はどこまで日銀が支えられるかの根比べになっていくことになります。
以前にイギリスの中央銀行がファンドとの戦いに敗れたことがあり、ポンドが急落したことがありましたので日銀の動きを世界中の金融機関が注目しているところです

ご存じのようにウクライナの紛争が長引いていますが、今までの戦争の時には実は円高になる傾向がありました。
特に戦争に米国が絡んだ場合、米国の通貨発行量が増大すること・米国の財政赤字が増大することなどから、安全資産とされる円が買われ円高になる傾向がありましたが、今回は円がかなり売り込まれています。

私が別に書いてるコラムに「第3次世界大戦は起こる」がありますが、世界大戦が起きる可能性を示唆するものとしてこの円安も含まれています。

(下)につづく・・・

令和4年7月4日執筆

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